Strata Design 3D CX 7.5J/主な新機能
STRATA DESIGN 3D
CX 7.5では、ユーザーから多くの要望があった強力なモデリング機能とテクスチャー編集機能を含んでいます。テクスチャーを正確にレイアウトするために、より簡単に視覚化することができるUV編集機能、ポリゴンメッシュオブジェクトのエレメントを新たなレベルで操作することを可能にする機能などが実装されています。
また、CADソフトウェアや3Dプリントサービスとの互換性を持たせるために、非常に役立つモデルの読み込みと書き出しのオプションも含まれています。もちろん、これ以外にもさまざまな機能強化が行われています。
OSX Marvericksへの対応
Strata Design 3D CX 7.5Jは、AppleのOSX Mavericks 10.9に対応しています。
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ポリゴン編集機能の強化
Strata Design 3D CX
7.5Jでは、ポリゴンメッシュオブジェクトのモデリングにおいて、より多くの制御を可能にする新機能のセットを提供します。これによって、より簡単かつ直感的なモデリングを行うことができるようになります。
また、ポリゴンメッシュオブジェクトのUVをアンラップ(展開)する際のシームエッジ(縫い目)の定義など、新たなUV編集機能も追加されています。これまでにSTRATAユーザーから最も多くあった要望に基づいて、ツールセットと機能性を含むようにStrata
Design 3D CXを強化しています。
ポリゴン編集モードでは、以下のコンテキストメニューコマンドが追加・変更されています。
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UVシームエッジ(エッジモード):
選択したエッジを「UVシームエッジ」として設定します。これは、UV編集モードの「適合」コマンドやUVバーナーの「メッシュ適合を使用」オプションを使用してアンラップする際に、UVシームエッジ(縫い目)を指定する方法です。
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UVシームエッジ選択(エッジモード):
既にUVシームエッジとして設定されているエッジだけを選択します。
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エッジ分割(エッジモード):
選択されているエッジを、指定した数で分割することができます。「エッジ分割」コマンド実行時のダイアログでエッジの分割数を指定します。
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境界選択(すべてのモード):
選択されている範囲の境界部分にあたるエレメントに選択範囲を変更します。全てのエレメントが選択されているソリッドオブジェクトでは、このコマンドは利用できません。
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面法線表示(面モード):
選択されている面の面法線インジケーターを表示します。何も選択されていない場合は、全ての面の面法線インジケーターを表示します。
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移動(すべてのモード):
移動コマンドは、選択されている複数のエレメントの内、グリッド、X軸、Y軸、またはZ軸に最も近いエレメントを基準にして移動します。
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接続範囲回転(交点/エッジモード):
選択範囲回転コマンドは、選択されている単一のエッジと、そのエッジに接続されているすべてのエッジを、グリッドと一致するまで回転します。オブジェクトの全てのエレメントを選択していなくても、このコマンドを使うことによって、オブジェクト全体を回転させることができます。
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ポリゴン編集(エッジ)モードでUVシームエッジとして設定されているエッジに特定の色を設定することができます。
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以前のバージョンでは、ハードエッジ、ハード交点やサブセットが設定されているポリゴンメッシュオブジェクトを、再度ポリゴンメッシュ形式に変換した際、これらの設定内容を維持することはできませんでした。Strata Design
3D CX 7.5Jでは、これらの設定を維持することができます。また、UVシームエッジの設定内容も維持することができます。
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UV編集機能とテクスチャー編集機能の強化
Strata Design 3D CX 7.5Jでは、LSCM(Least Square Conformal
Maps:最小二乗法による等角マップ)を使った
UVアンラッピング(展開)に対応しています。LSCMは、テクスチャーの歪みを最小限に抑えることができるUVマッピング手法です。
Strata Design 3D CX 7.5Jでは、LSCM は「適合」コマンド、または「UV
バーナー」コマンドの「メッシュ適合を使用」によって処理されます。また、他に改良されているテクスチャー関連機能と併せて使用することによって、2次元のUVスペースに3DオブジェクトのUVをアンラップして、テクスチャーの外観を正確に確認することができます。
また、ポリゴンメッシュオブジェクト上でシームエッジ(縫い目)を指定することによって、どのようにUVをアンラップするのかを定義することもできます。
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UVバーナーの改良点:
メッシュ適合を使用:オブジェクトのUVをアンラップするために、LSCM(Least Square Conformal Maps:最小二乗法による等角マップ)のテクノロジーを使用します。
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UV編集モードの改良点(LSCM関連):
UV編集モードでLSCMアンラッピングを実現する以下のコンテキストメニューコマンドも用意されています。
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適合(面モード):
既存のUV上で動作し、歪みを最小限に抑えるために、3Dジオメトリに見合うUVを生成しようと試みます。
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接続範囲適合(交点/エッジモード):
選択されているエレメントに接続されているUV アイランドの面に対して適合処理を実行します。
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UVピン(交点モード):
選択したUV 上の交点を「UVピン」として設定します。UVの交点がピンで止められている場合適合処理が実行された後も所定の位置に留まります。
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UVピン選択(交点モード):
既にUVピンとして設定されている交点だけを選択します。
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UV編集モードの改良点(その他):
UV編集モードに以下のコンテキストメニューコマンドが追加されています。
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フィット(面モード):
選択されている面をUVスペースに合わせて拡大/縮小します。(フィット_to UV/フィット_to U/V/フィット個別_to UV/フィット個別_to U/V)
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接続範囲回転コマンド(交点/エッジモード):
選択されている単一のエッジに接続されているすべてのエッジを、指定されているグリッドや軸と一致するまで回転します。UV アイランドの全てのエレメントを選択していなくても、このコマンドを使うことによって、UV
アイランド全体を回転させることができます。(接続範囲回転_to グリッド/接続範囲回転_to U/V)
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移動コマンド(すべてのモード):
選択されているエレメントを、指定されているU/V軸に達するまで移動します。(移動_to U/V/移動センター_to U/V)
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境界選択(すべてのモード):
選択されている範囲の境界部分にあたるエレメントに選択範囲を変更します。
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ファイル入出力オプションの追加と改良
これまで、CADモデルの読み込みや3Dプリントのために、STLファイル形式の書き出し機能に対する要望がとても多くありました。Strata Design 3D CX
7.5Jの新しい読み込み/書き出し機能では、以下のファイル形式に対応しています。
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STLファイルの読み込みと書き出し
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STL(.stl)ファイル形式は、CADアプリケーション、3Dプリントサービス、3Dモデリングアプリケーションなどで広く利用されています。多くの3Dプンターや3Dプリントサービスで、Strata Design 3D
CX 7.5Jで書き出されたSTLファイルを利用することができるようになるでしょう。
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Collada(.dae)ファイルの読み込み機能の改良
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Collada(.dae)ファイルの読み込みと書き出しでバンプマップとノーマルマップに対応しました。
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サブディビジョンで表現された形状を維持した状態で、Colladaファイルに書き出すことが可能となりました。
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デシメート(ポリゴン削減)機能の追加
デシメート処理は、ポリゴンメッシュの全体的な形状を維持しながら、複雑度を低減するためにポリゴンメッシュから三角メッシュを除去するために使用します。
非常に高いポリゴン数を持つモデルを読み込んだ場合、モデリング時のパフォーマンス低下、レンダリング時間が長くなる、メモリー不足、モデルの編集が困難といった様々な問題が発生する場合があります。このような場合、非常に高いポリゴン数を持つモデルに対して、デシメート処理を適用することによって問題を回避できる場合があります。
また、パフォーマンス上の理由から、低ポリゴン数を必要とするモバイルオンラインコンテンツおよび他のアプリケーションのためにポリゴン数を低下させるためなどに有用です。
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その他修正された項目