Strata Design 3D CX 8J x64は、完全な64bitアプリケーションです。Intelのx86_64とApple Siliconのarm64でネイティブ動作するバイナリを含んでいるUniversal 2 対応アプリケーションです。
■ Strata Design 3D CX 8J x64/その他新機能
Strata Design 3D CX 8J x64は、Apple Silicon M1、M2、M2 PRO、M2 MAXなど、これまで動作させることができなかった高性能なプロセッサ上でご利用いただくことができます。
Strata Design 3D CX 8J x64は、これまで対応していなかったmacOS Catalina、macOS Big Sur、macOS Monterey、macOS Ventura上でご利用いただくことができます。
■ Strata Design 3D CX 8J x64/その他新機能と変更点
以下にStrata Design 3D CX 8J x64のその他新機能および変更点について記載します。
● 製品名は「Strata Design 3D CX 8J」から「Strata Design 3D CX 8J x64」に変更されています。
● モデルの表示方法やレンダラーに「Metal」が追加されています。
・ML ノーマル
・ML アウトライン
・ML ワイヤーフレーム
・ML フラットシェーディング
・ML 隠線消去
・ML スムースシェーディング
※モデリングウインドウ左上の表示方法ポップアップメニュー。
※イメージレンダリングダイアログ左上の「レンダラー」ポップアップメニュー。
※イメージレンダリングダイアログ右上の「設定」ポップアップメニュー。
※環境設定>表示>「初期表示方法」ポップアップメニュー。
※Metalではまだテクスチャーを表示することはできません。将来的に対応予定です。
※Open GLに比べてラインの表示は精細に表現できます。
● 「ビュー」メニューに以下の項目が追加されています。
・テクスチャー表示 (OpenGL)
・オブジェクトトライデント表示
・ワールドトライデント表示
・新規ウインドウを最大表示
● カメラツール選択時、イメージレンダリングダイアログを表示するショートカットキーがShift+クリックからCommand+クリックに変更されています。
● モデルを選択して、Control+クリックで表示されるコンテキストメニューに「レンダリング範囲」の項目が追加されています。この項目を選択すると、選択されているオブジェクトを対象にしたイメージレンダリングダイアログが表示されます。レンダリングを開始することで対象のオブジェクトだけをレンダリングすることができます。
● モデルを選択して、Control+クリックで表示されるコンテキストメニューに「ビュー原点の設定」の項目が追加されています。選択しているオブジェクトの原点をビューの原点に設定することができます。
● 環境設定ウインドウに以下の項目が追加されています。
・一般設定タブ
「単一ウインドウアプリケーションUI」チェックボックス
・レンダリングタブ
「Finderで表示」ボタン
● ツールパレットのレンダリングツールを選択し、Shiftキーを押しながらモデリングウインドウ上をドラッグすると「レンダリングツール」で指定した縦横比でレンダリング領域を指定することができます。
● ツールパレットのレンダリングツールをダブルクリックすると「レンダリングツール」ダイアログが表示され、以下の項目が設定可能になっています。
・Shiftキー併用時のレンダリング領域(縦横比)
・幅
・高さ
● UV編集画面の左上に「UV領域レンダリング」ボタンが追加されています。
ポリゴンオブジェクト用のテクスチャーを作成する際に雛形となるUVグリッドイメージをレンダリングすることができます。
活用例)
・ポリゴンオブジェクトにUVバナーを適用。
・UV編集ダイアログを開き、「UV領域レンダリング」をクリック。
・レンダラーポップアップメニューからMLワイヤーフレームまたはGLワイヤーフレームを選択。
・単位ポップアップメニューから「パーセント」を選択し、編集しやすい画像サイズに拡大。
・レンダリングを開始し、レンダリングイメージを保存する。
・レンダリングイメージをPhotoshopなどで開き、テクスチャーを作成する際の雛形として使用。
・完成したテクスチャー用イメージをイメージテクスチャーの拡散色属性などに適用。
・完成したイメージテクスチャーを元のポリゴンオブジェクトに適用。
● リソースライブラリの項目をオンデマンドでダウンロードする仕様に変更されています。新しいプロジェクトテンプレートやリソースライブラリの項目がリモートでホストされ、オンデマンドでローカルキャッシュフォルダーにダウンロードされます。これによって、インストーラーとアプリケーションパッケージのサイズが大幅に縮小されています。
● 多くのポップアップメニューやライブラリの項目にマウスオーバーした際にプレビューが表示される機能が追加されています。
● イメージテクスチャーダイアログなどのイメージマップボタンにマウスオーバーした際に、プレビューが表示される機能が追加されています。
● 以下のモディファイアキーが正しく機能するように修正されています。
1)スペースバーを使ったビューの操作(移動)
2)スペースバーを使ったビューの操作(回転)
3)スペースバーを使ったビューの操作(ズーム)
● 以下の機能はStrata Design 3D CX 8J x64では利用することはできません。
・HDR Light Studio
・ファイルメニュー>PFHoe/PFMachitカメラの読み込み
・ファイルメニュー>3DコンテンツVR公開
・ファイルメニュー>3Dコンテンツ公開
・ファイルメニュー>用紙設定
・ファイルメニュー>一部プリント
・ファイルメニュー>プリント
● OBJファイル読み込み時の「OBJ 読み込みスケール」ダイアログに以下の項目が追加されています。
・自動スムーズチェックボックス
・マテリアルポップアップメニュー
・マテリアルなし
・マテリアルを含む
・不透明度を反転
● macOS Catalina以降では一部のコーデックで作成されたムービーを開くことができません。macOS MojaveのQuicktimeで変換したムービーは、macOS Catalina以降で開くことができません。Strata Design 3D CXのプロジェクトでムービーを使用している場合、macOS Mojaveでこれらのムービーを変換しておく必要があります。
macOS Mojave上でStrata Design 3D CX 8J x64でQuicktimeムービーを開くと、QuickTime
Proが起動して対象のQuicktimeムービーに古いコーデックが使用されていると、変換して開くことができます。変換後のファイルを保存すれば、Strata Design 3D CX 8J
x64のイメージテクスチャーなどで利用することができるようになります。(以下のAppleサイトの情報もご参照ください)
Appleサイトの情報:
https://support.apple.com/ja-jp/HT209029
● Strata Design 3D CX 8J x64では、アニメーションをムービー形式で保存することができません。Strata Design 3D CX 8J x64でレンダリングしたイメージシーケンスをAdobe Photoshop、Quicktimeなどのムービー編集ソフトでイメージシーケンスを開いてムービー形式で保存してください。
● プロジェクトウインドウ上でグループやシェイプの「基本プロパティ」は「構成オブジェクト」に名称が変更されています。
● レンダリング中のウインドウ上部にCPUコア数は表示されません。アクティビティモニターの「CPU使用率」などでレンダリング中のCPUの稼働状況をご確認ください。
● Live Rayを設定したモデリングウインドウにマウスを合わせると、モデリングウインドウ上のモデルのエッジ、カメラ、スポットライト、ポイントライト、グリッドなどが透けて見えます。これはCX 8.2.3Jと同じですが、モデリングウインドウからマウスを外すとレンダリング結果のみの表示に切り変わります。
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